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『心のマネジメント研究』~感情の浄化(カタルシス)の大切さ~

心の底にある本当の感情(気もち)をノージャッジで表現することはとても大切なことです。
その時々の楽しさ、嬉しさ、怒り、悲しみ、苦しみ、妬みなどの表層的な感情の背景となる感情(気もち)です。

環境が許さず、ノージャッジで自分の本当の感情を表現できずに、表現させてもらえずに、
我慢し、抑圧して生きていくならば、後々、間違いなく様々な支障をきたすことになるでしょう。

それは、自分の人生はもちろんのこと、他人の人生にも害を与えていきます。
自己不一致(あるがままの自分ではない状態)が状態化し、
抑圧され続けた感情や心がそのままで居続けることはできないからです。

『感情』の教育はほとんどされずに、『べき論』の教育ばかりを押し付け続けたことで、
一時期は良い子として育ったとしても、本当の感情は無視されつづけ、抑圧されてきたために、
あまりよくない行動でバランスをとろうとしたり、場合によっては様々なかたちで爆発してしまったりします。
そのような行動ができずに、ただ我慢をし続ける場合は、結果として精神的な病(うつ病や統合失調症などに陥ることにもなります。

それくらい、特に幼少期~青年期にかけての感情への共感はとても重要ではないかと感じています。

私もそのテーマを抱えた一人でした。
親も良かれと思ってやってきたと思いますし、
母子家庭でいちいち、子どもの感情に共感する時間は持てなかったと思います。

私は成人になってから、抑圧してきた自分自身の感情に振り回される息苦しさから解放されるために、
むしろ、感情を無視し、哲学を重視して生きることにしました。
心理学にも感情にも価値を置きませんでした。
なぜならば、それらは自分が求めている答えを出してくれるものではなかったからです。
『救われたい、人間として本当の幸せを掴みたいという、人間として本物になりたい、
成長したい』という願望は強くもっていましたが、その時は『感情のカタルシス(浄化)』が、
自分自身のとても重要なテーマだとは気づいていませんでした。

その瞬間、その瞬間の感情に共感して生きていくか否かは、
心の発達、魂の発達にも大きく影響します。
べき論からの心の解放、べき論によって抑圧された感情の浄化は自己重要感や自己実現に向けても、
とても重要な土台になるプロセスだと思います。

日本の場合、文化として、建前的な倫理観、道徳観が色濃く出ているので、
本当の感情を表現することは好まれません。
全般的にそのような教育がされてきているように感じます。
倫理観、道徳観の教育も強要すれば、一種の『べき論』の強要です。
それでは、自己一致して生きること(あるがままの自分として生きること)はできないでしょう。

人間の感情はそんなに簡単で合理的にはできていません。

大人になって自分で自分を育て直すことは容易ではありません。
苦しみの要因になっているとしても擦りこまれた価値観を変えるのは容易ではありません。
麻痺した感情を呼び起こすことは簡単ではありません。
机上の心理学を学ぶだけでは難しいことです。

でも、自分自身の育て直しをしなければ、
いつまでも違う自分で生きることになってしまいます。
自己一致しない自分で生きていくことになります。
本当の人生を生きれなくなります。

私が私自身であることが赦され、滞っていたエネルギーを放出する場面があること。
そこで感情のカタルシス(浄化)が訪れます。
そして、心も体も軽くなり、前向きに生きれるようになるのです。

この心のメカニズムは真理であり、人間にとって極めて重要で認識されるべきことだと感じています。
覚醒すること、すなわち、人間が自己を解放し、自己実現していく土台となる最も重要なことの一つです。

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