人生における成功と失敗について考える
1)成功と失敗の定義は人それぞれ
そもそもの、成功や失敗の定義は人それぞれでしょう。
他人や通俗的な価値基準から成功や失敗の定義をする人。自分の理想像から成功や失敗の定義をする人。
いずれにしても共通しているのは、各々が人生の中で培ってきたドライバーやマインドセット、
すなわち、普遍性のない価値基準から成功と失敗という概念をつくりあげ、自己評価をしているということです。
2)自分が考える成功と失敗の定義とは
私が考える成功と失敗とは、次の通りです。
成功とは結果ではなく、挑戦すること、チャレンジすることそのものであり、失敗とは、何もしないでずっとコンフォートゾーンに居続けることを指すのだと思います。
自分がこの人生で見出したミッション(使命)やテーマ(課題)に沿った目的や目標に向かって自立(自律)的に挑戦、チャレンジしていくこと。そのこと自体が既に成功だと思います。
3)成功、失敗を裏付ける価値とは
では、何を価値と考えるのか?人間は本来、何もしないからといって、価値が上がったり、下がったりもしませんし、他人の評価で上がったり、下がったりしません。
他人や通俗的な価値基準だけでなく、自分が掲げた理想像、価値基準からなる目的、目標の結果を果たさなければ成功と言わないと定義することが自らを生きずらい人生にしてしまっていると言っているのです。
それらの結果を出すことに執着すれば、結果を出すことができなかった時に、挫折感を生み、自尊心を傷つけること、自分を否定することにつながります。
4)成功、失敗の定義が自信を左右する
もし、自分以外の誰かや社会における価値に執着し、それらの価値からなる結果を出すことを成功とするのであれば、相対的なものであるが故に、他人軸からなるものであるが故に、一生振り回される人生を送ることになります。
いわゆる俗世間的な『成功』を指標とするのであれば、過去の成功、未来の成功に執着し、今を生きれなくなります。
幸せを感じることが難しくなります。また、偽の自信にしかなりません。
なぜなら、他人の評価に普遍性はないからです。
その評価は一時的なものかもしれないし、他人の考え、会社の考え、時代、国会、社会によって変わるものだからです。
その価値基準に振り回されることになります。それでは真の自信を得ることはできません。
また、自分に軸を置いたとしても、自らの理想像における目的や目標を果たすこと、結果を出すことを成功とし、また、果たせないことを失敗や挫折と定義するのであれば、結果を残せる時は自信にはつながりはしますが、そうでなければ、自尊心を痛めつけることになります。
5)成功とは挑戦すること
最も大切なのは、心の声を大切にして、自らの人生ミッション、テーマを見出し、挑戦したいことに挑戦し努力すること、そのこと自体が成功だと思います。
人間は誰しも幸せを求めて生きています。挑戦し、経験と感動を重ねること、すなわち、体験知性を積み重ねることが、人間としての心を成長させ、真の自信につながり、幸福感を深めていくのだと思います。
人間はそもそも完璧ではないし、間違えないことは決してありません。
失敗や挫折と感じるのではなく、原因を見つけ、改善していくことが大事です。
そもそもが、俗世間的な成功や失敗に執着すること自体が人生を狂わせます。その失敗に執着すれば、不安から行動できなくなります。
またコンフォートゾーンから抜け出せなくなります。
俗世間的な成功、失敗という概念はそれほどいい加減なものであり、人生を振り回すものです。
最後に残るのは、成功や失敗したことではなく、自分の人生ミッション、テーマに気づき、どれだけ取り組むことができたか、どれだけ体験を積み重ねることができたかだと思います。
そのこと自体が自分の人生を生きた証となるのではないでしょうか。
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