心の本業の探求
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『組織マネジメントの研究Vol.1』【マネジメントの基本と原則/役割】

テーマ毎のまとめ(マネジメント『基本と原則』/P.F.ドラッガー)

1.ドラッガーの経験から導きだされたものとは何か?

①マネジメントには基本と原則がある。

②基本と原則はそれぞれの組織の置かれた国、文化、状況に応じて適用されなければならな
い。

③基本と原則に反するものは例外なく時を経ず破綻する。

 

2.マネジメントの役割とは何か?

・組織が存在するのは組織のためではない。自らの機能を果たすことによって、社会、コミ
ュニティ、個人のニーズを満たすためである。組織は目的ではなく手段である。

組織の中核の機関マネジメントである。

・マネジメントは、自らの組織を社会に貢献させるうえで、3つ役割がある。

 

①自らの組織に特有の使命を果たす。

  • それぞれの組織特有の目的を果たすために存在する。

働く人(の強み)を生かす。

  • 組織は一人ひとりの人間にとって、生活の糧、社会的地位、コミュニティとの絆を手にし、自己実現する手段である。

自らが社会に与える影響を処理するとともに、社会問題の解決に貢献する役割がある。

 

◇補足1【タイムマネジメント、時間管理の役割】
時間は第四の役割とはいえなくとも、第四の次元として扱うべきである。
マネジメントは、常に現在と未来、短期と長期を見ていかなければならない。未知への飛躍を大きくしようとするほど、基礎をしっかりさせなければならない。

◇補足2【起業家精神、イノベーティブな役割】
マネジメントの役割はもう一つある。マネジメントは既に存在し知られているものを管理する。同時に、起業家とならなければならない。
昨日を捨て、すでに存在しているもの、知られているものを陳腐化しなければならない。明日を創造しなければならない。マネジメントの仕事と組織から、マネジメントについて論じ始めることは、あまりにテクノクラート的(技術官僚的)で質の悪い発想である。マネジメントの仕事と組織は、果たすべき役割によって決定されるべきである。

 

所 見

マネジメントの基本・原則

ドラッガーが述べている通り、マネジメントは魔法の杖のように方法やメソッドにはできなくても、基本と原則があると思う。一時的には結果が出ているような組織に見えても、基本、原則に反することをしていれば、自ずと滅びの道を歩むことになるのではないだろうか。仮に破綻はしなくても、本当に優秀な人材は離れ、仮死状態になり成長は止まる。真に優秀な人材は、自らが成長できる環境、ステージを望む。

 

マネジメントの役割

組織の存在意義は、社会や個人の自己実現のためであると言っているが、そうでなければ、長く存在し続けることは難しいということ。組織特有の使命とは、社会的に必要とされる使命であり、組織の個性に立脚した使命のことだと思う。

役割の二番目の『働く人を生かす』はとても大切だが、本当に出来ている組織がどれだけあるだろうか。一人ひとりのスタッフの強み、個性を引き出し、その力を結集させること。適材適所に人事配置すること。それが出来ていなければ、組織の力は半減するに違いない。

三つの役割に加え、『時間」、『起業家(精神)』を補足している。

まず、『時間」については、流れの中ですべきがあること。本当に価値のあることに時間を使っているか考えること。未来への飛躍を願うのであれば、例え忙しくても、マネジメントの原理・原則に則った基礎的なことに時間を投資することが大切だ。基礎的なこととはマネジメントの土台のことであり、醸成されるには時間を要する。

そして、『起業家』について触れている。常にパラダイムシフトすること。固定観念や既存の概念に執着せず、リスクを恐れず新しいことに挑戦していくことが不可欠であり、『起業家のような精神』、『イノベーティブな役割』を果たすことが重要だという意味で言っているのだと思う。

この三つの役割プラス二つの補足事項は、まさに、原理・原則であり、例外はないと思う。

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