心の本業の探求
~自分らしい生き方を求めて~

自分らしく生きていくために・・・

孤独感、孤立感、不安、妬み、怒り、悲しみ・・・など。

人生を歩むうえで、様々なネガティブな感情に襲われる。
特にコロナ禍でそのようなネガティブな感情が心の中を巣くい、
生きずらさを感じた人も少なくなかったのではないだろうか?
それらが、自分の人生に影を落とすこともある。

それらはどこからやってくるのか?

①愛着の問題
一つは、幼少期の養育者をはじめとする親密な他者との関係性の問題である。
情緒的交流がどうであったかという問題である。
特定の他者や対象との身体的接触や十分な声掛け、情緒的な関わりが不十分な場合、
『自己概念の形成』に影響を与え、後年になって人生に影を落とす可能性がある。

具体的には、楽しい気分のときに、養育者が共感して応答してくれれば、
情動はいっそう強く確かなものとなるが、逆に応答が乏しかったり、
異なる情動的応答がなされたりすることが続く場合、
子どもは自分がそうした感情をいただくことを否定するようになっていく。

養育者に代表される他者が自己や世界に対するイメージとなり、
『愛着の内的ワーキングモデル』と呼ばれるものとなる。
このワーキングメモリは、他者とは、自分に対してどのように振る舞うのか、
また自分とは他者にとってどのような人間なのか、
ということを規定するフレームワークであり、
他者との関係の解釈とそれに対する自己の振る舞いに大きな影響を与える。

もし、自分の情動が無視され続けたなら、
自分の感情にも、他人の感情にも目を向けずに生きていくことになる。
それは、人間関係にネガティブな影響を及ぼす。
自分の情動に共感することは、『今ここ』の自分に目を向け満たすことにつながる。
相手の情動も大切にできるようになる。
後年になって、そのことに気づいたならば、
日々、流さずに自分の情動に目を向け、大切にしていくことが重要だ。

②想念(価値観)の問題
そして、二つ目は、想念の問題である。
人間は生まれてから、魂の存在のままでは生きられない。
成育過程で様々な価値を取り入れ蓄積していく。
それは、知らず知らずのうちに形成されていく。
意識しているか、していないかにかかわらず。
教育的立場にある人から、家族、友人、学校、会社、社会から取り入れる。
生きずらさの要因、認知の歪みの原因は、ネガティブな想念が原因である場合が多い。

ネガティブな想念とその背景にある恐れの感情に目を向けることも大切だ。
ポジティブなものは良いのだが、自分を苦しめるもの、生きにくくさせているものは、変えていく必要がある。それは、自分だけでなく、他人をも苦しめる結果となる。

A➾Bに変えていくのか、A➾A'に変えていくのか、それは、本人がどちらがしっくりくるかだ。
A➾Bは、一般的に『人生脚本の書き換え』と言われている。
A➾A‘は、そのものの概念を変えるのではなく、『リフレーミング』で解釈を変えるというやり方だ。

ネガティブな想念、価値観は、ネガティブな発想を生じ、生きずらさにつながるだけではない。
自分にしかない個性をつぶしてしまいかねない。
本来、自分に特有の個性とは、「感覚や直観が研ぎ澄まされていること」だとしても、
「自分の感覚や直観を信じてはならない」というものが、価値概念として入っていれば、
その力を封じ込めて、自分の本性の能力を発揮して、本当の人生を生きることができなくなる。

流行のポジティブシンキング(思考)だが、無理やりやっても、逆効果。
なぜならば、想念だけが先走り、自分の魂がついていっていないからだ。
そうさせている背景となる『恐れの感情』への気づきが大切だ。

「成功者でなければならない」というネガティブな想念が入っている場合、
それが、一流大学卒、お金持ち、名誉や地位を得るという事であった場合、
そうが実現できなくなった時、落胆、挫折を味わうだけでなく、
自分は不幸せでダメな人間だと感じてしまうだろう。
なぜ、その価値観が自分の中に入っているかということ、
そうでなければ、親や他人から愛情をもらえないという恐れが根っこに跋扈しているからだ。
誰からも愛されない。自分には全く存在価値がないという感覚が人間が最も恐れることだ。

一般的に、人々は、価値概念、言い換えれば、
「理想の自分を達成しないと幸せになれない」という誤った概念を抱いているが、
それではいつまでも幸せにはなれない。
あるがままの自分を愛することができるようになること。
自己重要感が大切だ。

ネガティブな想念、価値概念の捉え直し例)
(1)成功者でなければならない➾成功者にならなくても良い。(A➾B 脚本の書き換え)
(2)成功者でなければならない➾成功とは挑戦すること。失敗とは何もしないこと。
(A➾A‘ リフレーミングで解釈を変える)

心の本業
三つは、心の本業をすること。
すなわち、自分の魂が喜ぶことを日課とすることだ。
絵を書くこと、文章を書くこと、音楽を奏でることなど。創造的な活動をすることだ。
なぜそれが重要かというと、魂とつながる行動だからだ。
その瞬間は、孤独を感じない。自分が自分である瞬間、「今ここ』の瞬間を生きることができる。
自分と友達になっている瞬間だ。
このような訓練をしておくと、どのような厳しい境遇におかれても、
自分であることを忘れずに生きることができる。
孤独感、孤立感、不安、妬み、怒り、悲しみ・・・などネガティブなものに引っ張られにくくなる。

④心の本業を通して人とつながること
四つ目は、心の本業を通して発信していくこと。人とつながっていくことだ。
全ての人と共感、共鳴することは難しいが、自分の魂とつながり、自分が大切にする価値を発信し、
共感、共鳴する人とつながっていくことは、より自分の人生を豊かなものにしていく。
自分が大切にしている価値を共感、共鳴してくれる人が一人でも、二人でも、増えていけば、
精神面だけでなく、物理的な孤独も癒されてくるはずだ。

 

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