人間味あふれる人材開発

ノマドランド

2021年アメリカ
監督:クロエ・ジャオ
主演:フランシス・マクドーマンド
原作:『ノマド:漂流する高齢労働者たち(ノンフィクション)』

本年度アカデミー賞授賞作品。ノマドとは『放浪の民』ということ。
夫を亡くし、リーマンショックで仕事も家も失った主人公が、キャンピングカーで、短期の仕事を渡り歩きながら心の旅に出かける。

感想

資本主義経済の歪みにより社会から弾き飛ばされた人、自由を求めてあえてはみ出た人、心に傷を負いその傷をいやすために放浪している人、ノマド生活の末家族の元へ帰っていく人もいる。

ハッピーエンドがあるわけではなく、何か明解な生き方の答えを提示した作品ではない。
しかしながら、主人公が示す生き方は、自分自身を見つめ直す一つのあり方を示していると思う。自分自身を深く知り、生き方を見直すためには、あえて組織や社会から外れることも時には必要ではないだろうか?本当はどう生きたいのか、あるがままの自分であるということはどういうことか?人生で本当にやりたいことは何なのか?と。自分軸の人生に目覚めるためには、いばらの道であっても、社会の『問題なしゾーン』の枠から外れた境遇に自ら飛び込む勇気の大切さを教えてくれている気がした。『土の時代』から『心に時代』に入った。この映画はまさに『心の時代』の幕開けを告げる映画かもしれない。

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