人間味あふれる人材開発

ブッダの真理のことば・感興のことば/ブッダ

ブッダの真理のことば・感興のことばの書評です。

概要&解説

①ブッダ(仏陀)について

仏教は今では大きくは三つの宗派、すなわち『禅』『平安二宗』『南部六宗』分かれ、更に13の宗派に分かれ発展しています。
ご本尊様もそれぞれですが、仏教の大元の開祖と言われているのが仏陀です。

紀元前7~5世紀頃に存命。釈迦族の王子であったことからお釈迦様とも称されます。
姓はゴータマ・シッダルタ。

仏陀の呼名は、ブッダガヤという聖地の菩提樹の下で悟りを開いたことからきています。
如来(真理を悟った者)ともいわれますが、今では、阿弥陀如来、大日如来など、仏陀以外に真理を悟った者の尊称としても使用されています。

②書籍について

『真理のことば』も『感興のことば』もブッダの教えを集めたものです。
二部構成で前半が『真理のことば』、後半が『感興のことば』となっています。
言い回しが多少違うだけで、前半とほぼ同内容のことを後半も繰り返し述べています。

ブッダは、多くのことばを残していますが、その中核をなしている観念は『人間を苦しめている本質、原因とは何か(四諦)』『苦の原因を取り除き、真の幸福に至るには、どのような実践方法が必要か(八正道)』だと思われます。

書評

①この本を読んだきっかけ

この本は人間性を磨くために、当時一緒に働いていた職員と約一年半かけて読み深めた本です。毎週、1~2章ずつ私がまとめ、解説を加え、感じたことを述べたものを全職員に配布し、それぞれから感想を言ってもらいました。

正直、職員にとっても、私にとっても大変な取組みでしたが、自分自身と向き合う貴重な機会となってくれましたし、今でも心の財産になっています。如何に物事の本質に照らし、自分自身が未熟に生きてきたか、生きているかということを思い知らせてくれました。

『こんなふうに生きるのは難しいな』と思う反面、多分に真理が含まれているので、人としての基本に立ち返らせてくれるものでした。当時よりも今の方が、その言葉の一つひとつが身に沁みます。

②心に響いたことば

特に本の中で私の心を捉えたことばは、自分なりの要約、理解が入りますが以下の内容です。

  • 『煩悩(特に三毒である貪瞋痴)によって苦しみが生じる。執着によって苦しみが生じる。その根本を絶ちなさい。』
  • 『そのための基本姿勢として、禅定(心を整えること)と智慧(真理を見通す目)の両方が必要である。』
  • 『その基本をもとに八正道によって、修練を続けることによって、悟ることができる。』
  • 『身・口・意による善い行い、悪い行いは、全て因果応報で自分に跳ね返ってくる。現世もしくは来世で。』
  • 『他人の目的のために自分のつとめをすて去ってはならぬ。自分の最高の目的を知って、自分のつとめに専念せよ。』

自分の理解に落とし込んだのが以下の内容です。

  • 『苦しみの原因(煩悩、執着)は自らがつくりだしている。
    苦しみの原因を絶たなければ、生涯、苦しみがつきまとう。』
  • 『物事の本質を見極め、正しい判断をして正しい道に向かうためには、調心と直観的悟性(第三の目)、すなわち、船に例えるならば帆と羅針盤が必要である。いつもその二つの基本姿勢を意識して人生を歩むべきである。』
  • 『また、その上で、心を、魂を磨く修練、すなわち、八正道をなすべきである。その延長線上に悟り(真の幸福)がある。』
  • 『善悪に関わらず、全ての行い(行動、言動、心動)は全て自分に跳ね返ってくる。今世に限らず、来世までも。』
  • 『自分の最高の目的、すなわち、今世に生れた意味、この世での天命を知ったら、脇目も振らずに邁進せよ。』

となります。

③宇宙の法則を悟り、人生の覚悟を決めること

人間は弱いもの。苦しいことがあったり、挫折、失敗だと思うことがあると、自分と向き合うことをせずに、一時的にせよ自分を満たす快楽(人、物、金)に逃げ込むことも少なくありません。自分も他人も害さなければ良いのですが、時には、それをすることで自分や他人を傷つけより傷を深くすることもあります。

自分を保つため、他人を害して優越感に浸ることも結果、自分を苦しめることになると思います。そのことで後に更なる挫折、失敗、後悔の念が沸き起こります。

負の感情は益々正しい道から遠ざけます。問題の先送りをしているだけでなく、カルマ(業)による因果の法則が起きるだけでなく、天命を開くはずの大切なパワーも損なわれます。自ら自分の道を閉ざしてしまうのです。

全てに宇宙の理(ことわり)があり、法則があり、そこからは逃れることができないと悟った時に、人間は心を鍛え、魂を鍛え、正しい道を歩もうと覚悟を決めるのかもしれません

人それぞれのタイミングがあるのだと思います。

④心を磨いて偉人と対話すること

本は心で読むもの。著者との対話だと思っています。

時空を超えた普遍的価値や真理を提示している彼ら偉人たちと対話できるか否かは自分自身の心の成長度合いと深く関わってくると思っています。

心の成熟度によって、言っていることを本質から理解できるか、対話が成り立つかが決まってくるからです。

まだまだ人間として未成熟ですが、日々、人間としての心を磨き向上させていくことで、もっともっと、多くの偉人たちと対話し、向上できるようにしていきたいと思いました。

お問い合わせ

タグ: ,